指導者イチローさん「同じチームで可能性探る」 【写真特集】

試合途中、ファンの声援にベンチから手を上げて応える米大リーグ、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターに就任したイチローさん(左)カブスとの試合前に打撃投手を務めるイチローさん(右)=2019年5月1日、シアトル(共同)

【写真特集】米大リーグ、マリナーズで3月に現役を引退し、4月30日に会長付特別補佐兼インストラクターに就任したイチローさん(45)が1日、シアトルの本拠地Tモバイル・パークで試合前に打撃投手を務め、早速初仕事をした。マウンド手前に置いた台から約100球を投げ「高いところからだし、近い。あれだったら、300球くらいは(投げられる)」と話した。

指導者イチローさん

米大リーグ、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターに就いたイチローさん=2019年5月1日、シアトル(共同)

 背番号51のユニホーム姿を見せるのは現役引退後初めて。試合途中には現役時代のプレーが大型スクリーンに映し出された。イチローさんは「あんな感じでやるとは知らなかった」と話したが、スタンドから大きな声援を受けると、ベンチでうれしそうに手を上げて応えた。イチローさんはインストラクターとして打撃、外野守備、走塁を担当。本拠地での大半の試合に関わるほか、傘下のマイナー、3Aタコマでも指導に当たる。(シアトル共同)

ファンに手を振るイチローさん

イチローさん=2019年5月1日、シアトル(共同)

 イチローさんは2001年にプロ野球オリックスからマリナーズに移籍した。メジャー1年目に最優秀選手と新人王を同時受賞。04年には262安打の大リーグ記録を樹立し、通算3千安打や10年連続200安打を達成。日米通算4367安打の大記録を残し、3月21日に東京ドームで行われたアスレチックス戦を最後にユニホームを脱いだ。日本人初の米国野球殿堂入りが確実視されている。

【〝後悔などあろうはずがない〟 3月22日未明の引退会見

引退記者会見で話すマリナーズのイチロー外野手=2019年3月22日未明、東京都内のホテル

 新たな役割で楽しみなことは「一緒にやっていた選手たちとまた、違う形だけど一緒にできる。何ができるかも分からないんだけど、同じチームで可能性を探るというのは、そら楽しいでしょう」と語った。

(共同通信47NEWS編集部)

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