5月1日、皇太子徳仁親王が天皇として即位された。令和という元号のもと新しい時代が始まったのだ。
新天皇が皇太子だったころ、ファンだと公言した芸能人が少なくとも二人いる。一人は日本人の柏原芳恵で、もう一人はアメリカ人女優のブルック・シールズである。こうしたことがマスコミで報道されてきたからこそ、私もそうなのだが身近な存在として長年感じることができたのではないだろうか。この項ではブルック・シールズとの関係について話してみたい。
写真週刊誌『FOCUS』(1990.11.9)には陛下がブルック・シールズに恋い焦がれていたころのことが記されている。以下、抜粋する。
「皇太子殿下がブルック・シールズのファンであることを日本国民が知ったのは殿下がオックスフォード大学マートン・カレッジでの勉学を終えられた5年前のことだった。学生寮を出られるにあたってそれまでのご自分の部屋を公開されたのだが、なんと、壁には、ベッドを見おろすように彼女の特大のポスターが張られていたのである」
記事にある写真を見ると、ベッドの壁にブルック・シールズのポスターが陛下を見下ろすように画鋲で止められているのがわかる。ポスターのブルックはいかにも清純派といった顔立ち。しかし、ブルックはすでに『青い珊瑚礁』や『エンドレス・ラブ』ではかなりきわどいラブ・シーンを披露する人気女優であった。陛下はそんな彼女の一面を知った上でファンであられたのだろうか。
それはともかく、陛下のまっすぐな思いは本物だったようで、実際に何度かブルックと対面を果たしている。1度目はさきほど紹介した寮の退寮直後のことだ。
ロンドンからまっすぐ帰国することはせず、アメリカに立ち寄り、プリンストン大学に通うブルックと対面を果たしている。
「この時のご対面は、ほんの10分ほどで、殿下は『もっと長い間一緒にいたかった』と感想をもらされた。憧れの人に実際にお会いになって、よほどうれしかったのだろう。当時、西独の週刊誌には、「日出ずる国のプリンスが合衆国の美人女優にプロポーズ」なんて記事も出ていた」(同誌より)
2度目は5年後になってからのことだ。来日するブルックを陛下は宮内庁の車を出して、お招きしたという。そして1時間近く歓談した。先の写真週刊誌によると「当初はずい分と緊張されていたようだったが、しばらくするうちに、とても楽しそうにしていらした、という」とのこと。
あれから28年。ブルック・シールズはテニスプレーヤーのアンドレ・アガシと短い間だが結婚し離婚したり、その後テレビプロデューサーと再婚し二人の娘をもうけたりした。
女優活動も続けていて、テレビシリーズや映画に多数出演したりしている。昨年には有名なスイムスーツフォーオールという水着ブランドのイメージキャラクターとなり、カッチカチに鍛え上げられた見事な水着姿を披露している。
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52歳の割にはずいぶんとスタイルがよく、さすが陛下が見初められただけの美しさを維持している。しかし、その美しさにかつての清純な雰囲気はない。年齢に打ち勝つように自分を奮い立たせているように見える。
見事に鍛え上げられたブルックの水着姿を陛下はご覧になられたのだろうか。
令和という時代が良い時代でありますように。(文◎松本忠助)