楽天、痛恨サヨナラ負け 一時4点リードも守れず 4時間55分の試合後は大慌てで移動

楽天・平石監督【写真:荒川祐史】

山下の2打席連発などで延長10回に勝ち越すも、守りきれず

■ソフトバンク 12-11 楽天(3日・ヤフオクドーム)

 楽天は痛いサヨナラ負けとなった。3日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。一時は4点のリードを奪いながらも追いつかれ、延長12回にサヨナラ負けを喫した。両軍計29安打23得点、4時間55分の激戦を落とした。

 3点を先行されたものの、3回に島内、ウィーラー、嶋の適時打などで一挙に6得点を奪って逆転に成功。4回には浅村が2ランを放ち、リードを広げた。だが、先発の釜田が4回途中7失点KO。味方の援護をフイにすると、6回に森原がグラシアルに逆転3ランを浴びた。

 それでも、8回に代打の山下が甲斐野からソロを放ち、1点差。さらに茂木もソロを放って同点に追いついて延長戦に持ち込んだ。10回には再び山下が2打席連発となるソロを放って勝ち越しに成功。そのまま逃げ切りたかったが、その裏、宋家豪が内川に適時打を許して同点に。延長12回に高梨がつかまり、最後はデスパイネにサヨナラ適時打を許した。

 一時は4点のリードを奪いながら、痛恨の敗戦となった平石洋介監督は「頑張ってくれたんですけどね……」と険しい表情。「斐紹の2本は素晴らしい。よく打ってくれたと思います」と、2打席連発の山下を称賛。リードを守れなかったリリーフ陣についても「しょうがないです」と語り、言葉少なく帰りのバスへと乗り込んだ。

 4日からは敵地メットライフドームでデーゲームで西武戦が行われるため、試合後は東京への移動が。試合時間が4時間55分に及んだが、ゴールデンウィークの10連休中とあって移動の飛行機の変更もできないため、試合終了後は大慌てでチームは球場を後にした。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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