壱岐・男嶽神社に「おみやカフェ」オープン 参拝後には「神社エール」で一息いかが?

お参りの後にカフェでくつろぐ参拝者たち=壱岐市、男嶽神社

 長崎県壱岐市芦辺町の男嶽(おんだけ)神社境内に1日、「おみやカフェ」がオープンした。参拝者たちはお参りの後、カフェに立ち寄り温かい飲み物で一息。第78代宮司の吉野理(ただし)さん(36)は「神社に足を運んでもらうためのツールのひとつになればと思って造った。参拝後のくつろぎの場所として利用してほしい」と話す。

 古事記では、壱岐の島が生まれた後、神様の天比登都柱(あめのひとつばしら)が降臨。その場所が男嶽神社となっていると伝えられている。

 カフェは倉庫として使っていた建物で約30平方メートル。天井と手洗い場以外は全て吉野さんが造った。丸太を切った椅子や1畳の小上がり、窓辺のカウンターからは生い茂った木々が見え、心を癒やしてくれる。中央にはいろりがあり、初めて会う参拝者同士のコミュニケーションに一役買っている。

 コーヒーやココア、手作りのジンジャーエール「神社エール」などの飲み物を提供する。友人2人と旅行で訪れた福岡市の会社員、大熊有紀さん(23)は「山奥にあるのにきれいで落ち着いた雰囲気。ホット神社エールで心も体も温まった」と笑顔。

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