改元祝い「仏教舞踏」 ブータン僧侶が法要 長崎県諫早・天祐寺で6日まで

平和を祈り、仏教舞踏を披露するブータンの僧侶たち=諫早市、天祐寺

 長崎県諫早市西小路町の天祐寺で6日まで、南アジアのブータンの僧侶による同国古来の法要が営まれている。僧侶が仮面と民族衣装を着けて舞う「仏教舞踏(チャム)」を本堂前の芝生で披露。日本の改元を祝い、世界の平和を祈っている。

 奈良時代に創建された同寺は江戸時代、佐賀藩諫早領を収めた諫早家の菩提(ぼだい)寺。インドやチベット仏教を学んだ須田哲成住職(52)との縁で、ブータンの僧侶15人が4月20日から滞在。災いを取り除くという仏(本尊)の「金剛橛(こんごうけつ)」を同寺内にまつり、毎日、読経やチャムを続けている。

 チャムは仏の教えを舞踏で表現する儀礼。午後4時以降に行っていて、太鼓と鳴り物が響く中、僧侶たちが躍動感あふれるステップで舞うと、訪れた市民はカメラを向け、エキゾチックな雰囲気を味わっていた。須田住職は「日本ではほとんど見られない文化。参拝も兼ねて足を運んでほしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社