<ひとズーム>長崎県総務部長・平田修三さん(57)「仕事の仕方変えたい」

平田修三さん

 総務部に戻ってきて痛感している。「20年以上、県庁職員の仕事の仕方が変わっていない」と。入念な資料準備、会議の仕方…。「そんな時間を減らして県民と接したり、議論したりする時間をつくれるよう仕事の仕方を変えていきたい」と抱負を語る。

 前職は産業労働部長。中小企業の社長や漁協関係者ら県民と接し、要望や困り事を聞いてきた。財政課など長年携わった内部管理事務の職場に戻ったが「誰のために仕事をしているのか、本当に意識しているのか」と思うことがある。

 「最終的な受益者は県民でなければいけない。県庁の論理で物事を考えず、外部の情報や変化にもっと敏感にならないと県民の仕事に影響する」

 仕事で職員に求めるのは「スピードとレスポンス」。とにかく反応するように求め、「『ありがとう』と言われる仕事をしよう。身の回りの小さなこと、できることを積み上げて変えていこう」と呼び掛けている。

 趣味は読書や音楽鑑賞、ドライブ。理系の本が好きで「最近話題のブラックホールは面白い。なぜできるのか説明できるよ」と笑う。

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