3月、東京コレクションに参加したKOCHE(コーシェ)の洋服の中にはサッカーの代表チームのユニフォームを切りコラージュして再構築したアイテムが発表された。
KOCHEは過去にもパリのファッションウィーク(通称:パリコレ)にてパリ・サンジェルマンのユニフォームを自身のコレクションに取り入れるなどサッカーへの愛を語ってきたが、東京コレクションでは「ピカチュウ」と「サッカー」をテーマにしていた。
パリのファッションウィークでは、ここのところスポーツミックスがトレンドの最先端として取り扱われている。日本でも若者が厚底のハイテクスニーカーの人気があがっているが、本家はそれをさらに超える。
今年だけでも、オフホワイトはバスケットボールウェア、アレキサンダーワンはNFL風、マルセロ・バーロンはMLBと次々とスポーツ系アイテムが投下され、今やスポーツミックスどころか“スポーティー”こそが最先端になっているのだ。
そんな中、ひそかに注目を浴びだしたサッカーグッズがある…。
それは、マフラーやスカーフである。
こちらは2016年の写真だが、世界的なファッション誌『VOGUE』は2018年に「活気を満ちたスカーフを作る22の理由」という記事で最近の男性のオートクチュールのショーでは、ネオン色のサッカースカーフを使う、と記載があるなどオシャレさんの間でスポーツテイストを手軽に取り入れる方法としてサッカーのマフラー、スカーフを着用するというのが流行ったのだ。
しかも、そのチームもいわゆるバルセロナ、レアル・マドリーといったものだけではない上記のCSKAモスクワやボルシア・ドルトムント、果ては聞いた事のないような田舎クラブまで、とにかくかっこよければ何でもアリなのだ。
同年、『Guardian』も「何故、ファッション業界はサッカーのスカーフを選んだのか?」と題した記事を掲載した。それによると、MSGM、ヴェルサーチといった有名ブランドが採用したこともあり、「フットボール スカーフ」や「サッカー スカーフ」といった検索需要が急激に伸びており、特に婦人服での検索の伸び率が高いという。
サッカーファンなら一枚は持っているだろう、マフラー(スカーフ)。今年のコーディネイトに取り入れてはいかがだろうか?