「令和」の運転免許証交付始まる 開庁時200人以上の列

交付が始まった「令和」と記載された運転免許証の見本。有効期限欄は西暦と元号の併記に変更された(県警提供)

 新元号「令和」が記載された運転免許証の交付が5日、全国各地の運転免許センターで始まった。横浜市旭区の県警運転免許センターにも同日、いち早く令和と記された免許証を手に入れようと、計3200人が来庁。県警も通常の2倍の職員を動員して対応に当たった。

 この日を心待ちにしていた人も多く、午前7時半の開庁時には、200人以上が免許の更新などのために列をつくった。「平成」最後の開庁日だった4月28日は、約3600人が来庁したという。

 最初に更新手続きを終え、交付年月日や有効期限欄に令和と表記された免許証を受け取った同市港北区の会社員吉永正夫さん(71)は「令和になった実感はまだ薄いが、県内で第1号の交付と聞いて会社の仲間に自慢できそうだ。引き続き、歩行者優先で安全運転に努めたい」。優良運転者講習を経て免許証を手にした同市戸塚区の会社員藤澤章さん(48)は「更新を平成の最後にするか、令和の最初にするか悩んだが、新しい時代を選んだ。公的な証明書に令和と記載されているのを見て、改元を実感した」と話した。

 有効期限欄は、この日の交付以降、従来の元号のみの表記から西暦と元号の併記に変更された。県警によると、改元に影響されないことや、外国人の免許保有者の増加などが背景にあるという。

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