SEZ の商業区に「スーパーホテルティラワ店」がついに開業 日本式「おもてなし」前面に男女別大浴場など施設も充実 ティラワSEZの商業ゾーンに建設中だった「スーパーホテルティラワ」が、先月16日に開業し、その「Grand Open」の式典が行われた。セレモニーには在ミャンマー日本大使館特命全権大使の丸山市郎氏や、SEZ の総責任者であるWin Aung 氏のほか、

ティラワSEZの商業ゾーンに建設中だった「スーパーホテルティラワ」が、先月16日に開業し、その「Grand Open」の式典が行われた。セレモニーには在ミャンマー日本大使館特命全権大使の丸山市郎氏や、SEZ の総責任者であるWin Aung 氏のほか、

SEZ の商業区に「スーパーホテルティラワ店」がついに開業 日本式「おもてなし」前面に男女別大浴場など施設も充実

ティラワSEZの商業ゾーンに建設中だった「スーパーホテルティラワ」が、先月16日に開業し、その「Grand Open」の式典が行われた。セレモニーには在ミャンマー日本大使館特命全権大使の丸山市郎氏や、SEZ の総責任者であるWin Aung 氏のほか、日本から同ホテル会長の山本梁介氏、同社長の山村孝雄氏らも駆けつけて盛大に行われた。
同ホテルはすでに「Yangon Kabar Aye Rd」で日本人ビジネス客中心に稼動率90%、リピート率72%の高い業績を上げている。その要因はなんと言ってもホスピタりティーの高さにある。同ホテルは、宿泊客の安眠にはかなりの投資を行う。そのため室内は図書館並みの静寂さを確保。寝心地に直接関係する枕は、客が自由に選べるようにした。さらにフロントから自室に向かうに連れて、照明の照度を落とし、眠りに誘導するというのコンせプトを打ち出した。一方で、安眠と無関係なものは大胆にカットした。携帯電話が普及する中で、室内の電話は撤去し、冷蔵庫も中は空に。ベッドの脚も、清掃コストがかかるのでカットとした(お陰で天井までの距離が長くなり、広く感じられる)。
今回のティラワ店では、こうした従来のホスピタリティーはもちろんだが、ロビースペースをゆったりと確保し、ロビー階には喫茶店やミニコンビ二まで設けている。またホテルの最大の売りである大浴場の「健康の湯」も男女別々に設け、浴室内も実に広々としている。
式典に先立って行われた記者会見では、観光客の落ち込みが激しく、輸入過多でチャット安の厳しい経済状況の中で、あえて2号店を開業させた意図はなにかと問うと、山本会長は「今回のティラワ店は、今後のSEZの発展を視野に入れ、3年後を見据えた長期的展望にたった経営を行っていく」と、述べた。
そしてしきりに「おもてなし」の精神を強調した。常に新規客を獲得するのではなく、リピーターを獲得することが今の時代では経営を安定させるファクターであり、マーケティングを成功させるポイントだという。そのためにスタッフ教育が大事になって来るそうだ。
創業者の山本会長は、ご自身がビジネスホテルに宿泊した時の「不快さ」をどうにかしたいという思いが、スーパーホテルの画期的なビジネスモデルを考案するきっかけとなったという。会長は、「100人のお客様のうち1人しか困らないようなサービスを切り捨てよう」という考えのもと、不要なサービスを勇気を持って削ぎ落とした。そして「安眠」「快眠」が実現できる高品質でかつ低コストのビジネスモデルが確立できたそうだ。
現状では、ヤンゴンの大ホテルも宿泊客の激滅で苦戦を強いられている。しかし素晴らしい製品やサービスがなくても、経営やマーケティングでちょとしたこだわりを持つことにより、普通のビジネスが成功をおさめられる好例を、ス-パ-ホテルは示してくれたといえるかもしれない。

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