雑貨を取り扱うロフトの旗艦店、銀座ロフト(東京・銀座)が4月26日、リニューアルオープンする。全フロアの根底にあるコンセプトは「サステナビリティ」だ。フロア面積はリニューアル前の約1.4倍に増床。地球環境や生活環境を見据えた「本当に豊かな暮らしとは何か」という問いかけや、国際性、多様性社会を意識したという「次世代型ロフト」は、どのような店舗になったのだろうか。(サステナブル・ブランド ジャパン編集局)
ロフトは以前から時代のニーズを敏感に反映する売り場づくりをこころがけている。同社が「時の器」と呼ぶその姿勢は、創業時から一貫したものだ。そんなロフトの旗艦店が、現代を反映するフロアづくりのテーマとして「サステナビリティ」を取り入れた。
同社の広報・渉外部の中井めぐみさんは「アパレル、服飾をはじめ、環境問題やサステナビリティに世間的な関心が高まっています。当社も『時の器』として避けては通れません」と説明する。6階まであるフロアの各売り場に、それぞれ「食」「自然」「美」「日本」などのテーマが設定されているが、環境への意識は共通している。
新生した銀座ロフトでは、ショッパー(買い物袋)をポリ袋から紙製に変える。またマイバッグの利用を促し、ロフトアプリの「エコスコア」を導入する。今後は銀座ロフトが全国のロフトのモデルとなり、SDGs、環境課題に対しての取り組みを全店で進めるという。
もちろんエコ商品、自然を意識した商品などの取り扱いも増えた。「GO FOR SUSTAINABILITY by BIO HOTEL」の常設ショップ(1階)や、ポーランドのナチュラル洗剤ブランド「YOPE」の商品(4階)など、日本初の出店、出品も多い。ハイセンスで洗練されたデザインのサステナブルな雑貨たちを見ているだけでも楽しい。
4階の生活雑貨、5階の文具、6階のバラエティ・デザイン雑貨のフロアで目立つのが「日本」をテーマとした売り場づくり。銀座という土地柄、インバウンドをターゲットとしていることはもちろん、職人技の文具や小物、ユニークな和柄雑貨は日本人にも目新しい。
「外国人のお客様だけでなく、日本人のお客様にも、今まで知らなかった日本の魅力を知ってほしい」と中井さんは話す。