長崎県の西海市立大瀬戸小4年の浦野結衣さん(10)と本山大雅君(9)は今月、しっぽが二つあるニホンカナヘビを同市大瀬戸町内のグラウンドで捕まえた。2人は「びっくりした」「新種のトカゲかと思ってドキドキした」と話している。
2人は1日夕、同町の多以良地区公民館のグラウンドで捕獲した。近くの子どもたちとブランコで遊んでいる最中に浦野さんが見つけた。動きが素早かったが、虫が好きで捕虫網を持ち歩いている本山君が網で捕らえた。
ニホンカナヘビは国内に生息するトカゲの一種で全長約20センチ。長崎バイオパーク(同市西彼町)の伊藤雅男副園長によると、トカゲやカナヘビは外敵から身を守るために、しっぽを切って逃げる「自切(じせつ)」という習性がある。写真で状態を確認した伊藤副園長は、切れ方が不十分で、傷口から新たに生えたしっぽが成長、二股になったのではと見解を示し「実際に見つかるのは珍しい」と話している。
本山君が飼育し、自宅近くの草地で捕まえた小型のバッタなどを餌として与えている。「みんなに見てほしい」と話しており、近くバイオパークに寄贈する。