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神奈川県鎌倉市が江ノ島電鉄と協力し、ゴールデンウイークに行った江ノ電鎌倉駅での社会実験で、観光客らの約9割が沿線住民らを優先して入場させることに理解を示したことが分かった。市が7日、アンケート結果の概要を公表した。
実験は3日から5日まで実施。期間中、駅構外に乗車待ちの列ができた場合、和田塚-腰越間に在住、在勤、在学し、事前発行の証明書を持つ乗客を駅構内の列の最後尾に並べた。
市交通政策課によると、証明書は前年の約2倍の2811枚を発行。うち、計136人が優先入場した。3日間とも駅構外まで列が伸び、最大で約100メートルにまで達した。
アンケートは、市が最も混雑すると見込んだ3日に、駅構外で並ぶ観光客らに実施し、計132人が回答。124人が住民らの優先入場について「理解できる」「おおむね理解できる」と答えた。
市は今後、待ち時間の短縮など実験の効果を検証する。同課は「アンケートの結果などを踏まえ、今後の対応を江ノ電と協議したい」としている。