若者グループ、盗品の分配金で仲間割れ 監禁・暴行容疑 

 男子高校生を乗用車に押し込み、暴行を加えて重傷を負わせたとして、神奈川県警は8日までに、逮捕監禁と傷害の疑いで住所不定、無職の男(20)を、逮捕監禁の疑いで相模原市や大和市に住む16~18歳の少年3人をそれぞれ逮捕した。

 逮捕容疑は、共謀して4月6日午前0時5分~同5時ごろ、相模原市南区東林間6丁目の路上で、同区に住む高校3年の男子生徒(17)を乗用車に押し込み監禁、車内などで殴る蹴るの暴行を加えて鼻骨や歯を折る重傷を負わせた、としている。調べに対し、4人は容疑を認めている。県警は10日にも傷害容疑で少年3人を追送検する方針。

 県警によると、少年3人と男子生徒は窃盗グループの仲間で、盗品をインターネットで転売し、現金を分配していた。昨年12月、現金を管理していた男子生徒と少年3人が分配金を巡ってトラブルになり、男子生徒はグループを抜けようとしていたという。男は少年3人の知人で、男子生徒と面識はなかった。

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