CO2排出19%減 長崎県のエコオフィスプラン 2017年度

 長崎県はこのほど、県庁が取り組む地球温暖化対策「第4次県庁エコオフィスプラン」の進捗状(しんちょく)況を公表した。2017年度、長崎県の事業で排出した二酸化炭素(CO2)量は5万4969トンで、基準年度の2013年度と比べ19.2%減少した。冷房の設定温度を28度にするなどの地道な取り組みが功を奏したという。

 同プランは温室効果ガスの削減を目指して策定。20年度を目標年度にCO2、コピー用紙、廃棄物の量と廃棄物のリサイクル率について目標値を定めた。県の知事部局、県教委、県警本部に所属する全ての部局が対象。

 2017年度のCO2排出量は前年度比5.5%減。2020年度の最終目標である5万2805トンに近づいた。長崎県によると、こまめに消灯するなどの対策を呼び掛けているという。

 2017年度のコピー用紙使用量は約1億1300万枚で、基準年度比11.7%減。裏紙の使用を徹底するなどして、最終目標の約1億1400万枚を下回った。廃棄物のリサイクル率は54.4%で同比9.2ポイント増だった。

 一方、2017年度の廃棄物発生量は3603トンで、基準年度の約2倍に膨れ上がった。年度中に県庁舎が長崎市江戸町から同市尾上町に移転したことに伴い、例年以上に廃棄物が発生したためという。

 長崎県環境政策課は「取り組みが職員に浸透してきたと感じる。さらなる徹底を図っていく」としている。

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