箱根町の消防士長、同僚を工具で殴る 小田原署が再逮捕

 箱根町消防本部の同僚職員に暴行を加え、けがを負わせたとして、神奈川県警小田原署は8日、傷害の疑いで、小田原市東町、同本部消防士長(29)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、1月28日午前10時ごろ、同市浜町1丁目の会社敷地内で、さらに2月5日午後0時半ごろ、茅ケ崎市芹沢の路上で、いずれも止めていた乗用車内で、同僚の男性職員(28)=小田原市=に対し、工具で殴るなどの暴行を加え、頭などに2週間のけがを負わせた、としている。

 署によると、同容疑者は1月の事案については「間違いない」と供述し、2月の事案については否認しているという。署が詳しい動機などを調べている。

 同容疑者は3月27日、署管内の女性宅に侵入したとして住居侵入容疑で現行犯逮捕され、横浜地検小田原支部が4月5日に同罪で起訴している。

 同本部の関田和明消防長は「消防全体で法令順守および綱紀の粛正に全力で取り組んでいる中、このような事態を招いてしまい、深くおわびする」とコメントした。

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