ブラッドリーJr.がサヨナラ弾阻止 Rソックス延長戦制す

【レッドソックス2-1オリオールズ(延長12回)】@オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

レッドソックスが延長12回表にアンドリュー・ベニンテンディの4号ソロで勝ち越して延長戦を制したこの試合には、様々なドラマが詰まっていた。それを象徴するのが、延長11回裏に飛び出した中堅ジャッキー・ブラッドリーJr.の本塁打キャッチだろう。レッドソックス4番手のライアン・ブレイシアが投じた低めの速球をトレイ・マンシーニが捉えると、打球はセンター左への大飛球に。ブレイシアはサヨナラ本塁打を覚悟したような素振りを見せたが、ブラッドリーJr.が絶妙なタイミングでフェンスによじ登り、この打球を好捕。サヨナラ本塁打を阻止する奇跡のファインプレイでチームを救った。ブラッドリーJr.の好守に救われたブレイシアは今季2勝目をマーク。ベニンテンディに決勝弾を献上したオリオールズ5番手のイェフリー・ラミレスが今季初黒星を喫した。

レッドソックス先発のクリス・セールのピッチングも見事だった。6回裏二死からジョーイ・リカードにヒットを許すまでノーヒット投球を継続し、7回裏には9球で三者三振に斬って取る「完全イニング」を達成。球数が100球を超えた8回裏にも2つの三振を奪い、8回108球を投げて被安打3、奪三振14、無四球、失点1という今季最高のピッチングを披露した。レッドソックスに投手による「完全イニング」達成は、2017年8月9日(現地時間)のリック・ポーセロ以来2年ぶり。1試合14奪三振は、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、レイナルド・ロペス(ホワイトソックス)と並んで今季メジャー最多タイであり、自己最多にあと1と迫る数字だった。2試合連続の快投で、5月は合計14イニングを投げて防御率0.64、奪三振24と圧巻のパフォーマンス。レッドソックスのエース左腕がいよいよ本領発揮だ。

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