プロフォトグラファー指南!スマートフォンで釣果写真を綺麗に撮影するコツ 良い魚が釣れたら良い写真を残したいと思うのは世の釣り人の共通の想いではないでしょうか。今回はフォトグラファー視点から「スマートフォンで残す良い釣果写真」を撮る方法をお伝えしたいと思います。

釣果写真、どうせならキレイに残したい!

ブッレブレの釣果写真‥‥‥。

皆さんもきっとスマホの中に残ってますよね(笑)

普段、フォトグラファーとしてカメラを扱っている筆者も釣果写真を撮る際にはガンガン失敗しちゃいますし、単独釣行で綺麗な釣果写真を残すのって結構難しいんですよね。

でも、折角良い魚が釣れたら良い写真を残したいと思うのは世の釣り人の共通の想いではないでしょうか。

今回はフォトグラファー視点から「スマートフォンで残す良い釣果写真」を撮る方法をお伝えしたいと思います。

筆者の紹介

小林大介

愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。

オーストラリア在住時に釣りにどっぷりハマり、「釣りがしたい」という理由で海の近い徳島県に移住。

海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもやっています。

TSURI HACKではクリエイターならでは視点で皆様に情報をお届けします!

こんな写真がスマートフォンで撮れる!

こちらの写真は先日近所のカサゴポイントで遊んできた時に撮ってきた時の一枚。大潮なだけあって1時間で10匹程は遊んでくれました。

夜の釣行でしたので外灯以外は周りは真っ暗でしたが、いい感じに光があたってて、実際は10cm程度なのに割と大きく見えますね(笑)使っているルアーもはっきりと分かるほど、すべてが明確に見えていい感じの写真です。

というわけで、こんな感じの写真をスマホで撮るポイントを紹介してみたいと思います。

1.光を意識する

まず写真を撮る際にもっとも大事なことは光です。「影を撮る」と書いての撮影ですのでまず光を意識してみましょう。

光量がないとどうなるかというと‥‥‥

・ブレる

・ノイズだらけになる

・解像感がなくなる

・そもそも被写体が真っ暗で見えない

などなど、幾つもの例が挙げられます。先に登場した失敗写真がまさにそれですね。そうなんです!光がないと…もしくは光量が少ないと写真って撮れないんです!

ですので、まずは光を意識する。意識をするだけで劇的に良い写真を撮れるようになります。

特にスマホの限られた性能を十分に活かすためには光を意識することがめちゃくちゃ重要ですので、まずはコレを覚えていただけたらと思います。

釣りに例えるなら「ラインスラックを意識する感覚に近い気がする」と書いてみると、TSURIHACKを観ている皆さんには写真撮影における光の重要さが伝わるのではないでしょうか(笑)

2.光をあてる

光は、意識するだけでも撮影した写真に大きな変化を与えます。昼間であれば太陽がどこにあるかを意識してやることで、夜間であれば常夜灯・LEDライト等で実際に光をあててやることで、より良い写真が撮れることになるでしょう。

光は順光、斜光、逆光が考えられますが、どれもその時によって良し悪しや、個人的な好みがあるので、気に入った光をいい感じにあててやりましょう。

順光

例えばこちらは順光。光が上の方からいい感じにあたっているので背からお腹にかけて明暗差が出て深みのある写真に見えますね。

斜光

こちらは斜光で撮影。顔を中心にはっきりと写った写真になりました。

最初のカサゴの写真は夜でしたので小型のLEDライトを持参しており、後ろから光をあてて撮影しました。後ろからなので順光で撮った形になります。

スマホに付いているフラッシュ機能を使っても良いのですが、直接光があたり過ぎるので場合よってはマイナスになってしまうことも覚えておきましょう。

スマホで逆光で撮ると被写体が黒くなるなどの現象がみられるため、順光、斜光を意識して撮ると良いかもしれません。

3.魚の目にピントを合わせる

実はこれを意識していない方が多いように感じています。人間は目を見にいってしまう性質があるため、目にピントが合っているとより良い写真に感じやすくなるのです。

光量を確保出来ていない状況で魚にピントを合わせることは難しい作業ですが、光量を確保出来ている状態でのピント合わせはさほど難しくありません。

4.たくさん撮っておく

一人での撮影はどうしても失敗写真が多くなってしまうモノ。

でも良いんです失敗しても!スマホはデジタルカメラなので容量のある限り写真は撮り続けられますし、失敗した写真は後で消せば良いんです。

良い写真を残したいと考えるのであれば、とにかく数多く撮るようにしましょう!

ただここで注意しておきたいのは闇雲に連射してもいけません

スマホの連射機能を使っても、おそらく失敗写真が大量に増えるだけなので、例えば真上から、右45度から、左45度からと、出来る限り色んな角度から撮るようにしましょう。

プロの撮影現場でも実は数多く撮ってくのがポイントなんです。

5.大きめに撮っておく

上記のことが出来ていればよっぽど良い写真は残せると思いますが、その他のコツとしてはちょっと大きめに撮ってくことです。

魚を大きく撮るわけではなく、全体的に広めに大きく撮っておくということです。

後々見ると、「この写真の角度を直したい‥‥‥」って時が良くあると思います。そうした時に不自然なく編集することが出来るので、バッチリガッチリ構図を決めてしまわず、常にちょっと大きめで撮っておくと良いと思います。

上記を踏まえて縦撮りで撮ってみる!

スマホで見る場合やインスタにアップする場合には縦で撮っておくと良いので、同じカットでも縦からも撮っておくようにしましょう。

つい魚のみの写真を撮りがちになっていしまいますが、写真撮影は背景も重要な要素なので、いい感じの背景があれば積極的に入れるようにしましょう。

上記を踏まえて頭から撮ってみる!

順光、ピントに目に合わせて撮ってみました。釣行写真だとこの構図が王道でしょうか。

光とピントを意識すれば、この通り。

本記事は、普段カメラを扱ってお仕事をしている人間からの視点でしたので、ちょっと小難しく感じられたかもしれませんが、スマホの普及により誰でもいつでも簡単に写真が撮れる時代になったからこそ、写真の超基本である光についてフォーカスして書いてみました。

魚を釣った際に光やピントを意識することによって、みなさんも簡単にこんな写真が撮れるようになりますよ!

是非チャレンジしてみて下さいね。

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