レクサス「NX」をカナダで新たに生産｜2022年初めより開始

レクサス「NX」をカナダで新たに生産

トヨタは、カナダにある同社の生産事業体「トヨタモーターマニュファクチュアリングカナダ（以下、TMMC）」2019年4月30日、2022年初めよりレクサスの小型SUV「NX」（ガソリンモデルおよびハイブリッドモデル）の生産を新たに開始すると発表した。

同社では北米事業の競争力強化に向けて、カナダも含めた現地生産の拡充をこれまで進めてきた。今回は、近年のSUV需要の高まりも踏まえ、トヨタ RAV4やレクサス RXに加えて北米向けNXの現地生産をTMMCのケンブリッジ工場で行うことを決定した。

この決定に伴い、同工場ではカナダのジャスティン・トルドー首相をはじめとする政府関係者を迎えての式典が行われた。

カナダでの生産を開始した1985年以降、トヨタのカナダへの累計投資額は85億カナダドル（日本円/約7000億円・2019年5月時点）以上、TMMCでの累計生産台数は800万台以上にのぼる。

TMMCでは、2003年に初のレクサス海外生産拠点としてRXの生産を開始。2014年からはRXのハイブリッドモデルの生産も行っている。

2019年春に開始した新型RAV4の生産に向けては、TNGAによる新しいプラットフォームへの対応も含めて、連邦・州政府からの支援分とあわせて14億カナダドル（約1140億円）を投じ、工場刷新を図っている。

昨年公表した新型RAV4生産や工場刷新への投資に続き、TMMCがNXの生産工場に選ばれたことを嬉しく思います。RXとNXというレクサスモデル2車種を生産することは、TMMC従業員への信頼の高さを示しています。

カナダはこれまで工場品質の高さから様々な賞を受賞しており、トヨタのグローバル生産戦略において重要な役割を担い続けます。コンパクトラグジュアリーSUV市場が成長を続けるなかで、北米でNXを生産することは、お客様や販売店のニーズにより応えていくことにつながります。