古田新太がムロツヨシをボコボコに!? ヤクザの組長役で「Iターン」出演

テレビ東京系で7月期に放送する連続ドラマ「Iターン」(金曜深夜0:12、開始日未定)で、主人公のさえないサラリーマン・狛江光雄(ムロツヨシ)を振り回す「岩切組」の組長・岩切猛役に古田新太が決まった。

同作は「侠飯」「すじぼり」などで知られる小説家・福澤徹三氏の同名小説を原作に、さえないサラリーマン・狛江(ムロ)が突如としてヤクザたちに翻弄(ほんろう)される地獄のような日々にたたき込まれる姿を描くコメディー。広告代理店の阿修羅支店長として“左遷”された狛江は、とある仕事でのミスから「竜崎組」「岩切組」という二つのヤクザ組織から追い込まれ、半ば無理やり岩切の舎弟にさせられてしまう。古田が演じる岩切は、情に厚く仲間を絶対に裏切らない一方で、裏切り者には容赦がない昔気質のヤクザ。そんな岩切について古田は「人情に厚い昔ながらのヤクザで、結構武闘派です。今の時代ではちょっとコンプラ的にダメな人かなと思います(笑)」と印象を述べた。

一方、古田と共演するムロが古田にお願いをしたのは「殴るシーンで殴るフリはいらない」ということだったという。「なんでそれをお願いしたかというと、古田さんって普段ぜんぜん褒めないんですけど、唯一褒められたことがあるのは、数年前の舞台で僕がよくぶたれるシーンがあって、お客さんも笑っていたんですよ。そうしたら古田さんが、『普通あんなに年上の男が年下のお前を殴っていたら痛々しくて笑えないはずなのに、お前は笑える。お前は殴られて笑われる、その才能はあるな』と。唯一褒められたのがそこでした。ですから、ちゃんと共演した時にそこだけは生かそうと思って、監督には古田さんが僕を殴るシーンは結構いれてくださいとお願いしました」と監督に異例の要望を伝えたという。

そんなムロについて、古田は「ムロくんは、いくらいじめられる役をやってもお客さんに笑われるというすごくいい才能を持っています。今回も殴ってほしそうにしているからオイラは普通に殴っています(笑)。それがかわいそうに見えると残念ですけど、ムロくんの場合は面白い」と絶賛。「ムロくん演じる狛江が、オイラが演じる岩切と竜崎にどんどん追い詰められていきます。いじめられる人によっていじめている側の見え方が変わってきますが、ムロくんはその才能が素晴らしいので、ぜひともいじめられているムロくんを見てゲラゲラ笑ってください」と見どころを語った。

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