先日は「企業における副業の是非」をテーマに記事を書いてみました。あちらはマクロな視点でしたが、今回は〝副業する側〟に目を向けたミクロなデータを調査してみます。
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まず、グラフ1は副業をしている人(副業をしたことのある人を含む)の職業ジャンルについて調査したものです。最も多かったのが「オフィスワークや事務系の内職」で23.8%。そして、2位に「接客業」の21%、3位に「株、FX」の20%と続きます。
「副業」というと、株やFX、アフィリエイトのように自宅で行えるものというイメージでしたが、外勤のアルバイト系が副業従事者のメインジャンルというのは意外でした。
次に副業をしている人がどれくらいの次期から始めたのかを調べたのがグラフ2です。
どの副業ジャンルでも、ここ1~2年で始めている人が多い傾向。たくさんの人が副業への興味を抱くようになり、また、副業をスタートできる環境も徐々に整いつつあるのではないでしょうか。
そして、おそらくみんなが気になっている副業の収入について見ていきましょう。
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グラフ3は副業の平均月収を調査したデータになります。
最も多かったのが「5~10万円未満」で、8割以上の人が月収10万円未満でした。一般的なサラリーマンの月収には及ばないとはいえ、本業の収入とは別に月数万円も稼ぐことができるんですから、かなり魅力的ではないでしょうか。
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最後に、副業従事者の労働時間を調査したデータがグラフ4となります。
左側が1週間あたりの「副業時間」を、右側が1週間あたりの「総労働時間」のグラフなんですが、副業従事者のみなさんは結構なハードワークをしていることがわかります。
まず、1週間あたりの副業時間は「5~10時間未満」が29.6%で最も多く、平均すると「10.32時間」でした。正業も含めた1週間あたりの総労働時間は「50~60時間未満」が33.1%と最多で、平均した時間は「54.81時間」です。というか、1週間で「20時間以上」も副業に時間を割いている層が13.8%、総労働時間「70時間以上」が11.1%とかなりいるじゃないですか。
本業のサービス残業よりもはるかにモチベーションが上がる副業ですが、のめりこみ過ぎると体調を崩してしまうというリスクも懸念されます。せっかく本業というベースがあるのですから、“稼げる”ということだけにとらわれない副業選びをしてみるのもよいかもしれません。(文◎百園雷太)