鷹・工藤監督、自己ワースト7四球も6回2失点の千賀を“称賛”「今年の成長」

ソフトバンク・工藤監督(右)と甲斐野央【写真:藤浦一都】

「タカガールデー」で連敗ストップ「笑顔で球場を後にしてもらえたかな」

■ソフトバンク 4-2 ロッテ(11日・ヤフオクドーム)

 女性ファン向けイベント「タカガールデー」の初日となった11日、ソフトバンクはヤフオクドームでのロッテ戦に4-2で勝利。3万人を超える女性ファンのエールを受けて、連敗を「3」で止めるとともにロッテ戦の連敗も「4」で止めた。

 先発の千賀は、初回から6回まで毎回四球絡みで得点圏に走者を背負う苦しいピッチング。5回までは何とか1失点に抑えていたが、6回に犠飛で2点目を失い、なおも2死満塁。ベンチはすでに124球を投げていたエースにマウンドを託し、千賀もその期待に応えて4番・井上を右飛に打ち取った。結局、千賀は自己ワーストの7四球を与えながらも6回2失点、130球で降板して4勝目を挙げた。

 工藤公康監督は「調子が良くない中でどうするのかがピッチャーにとって大事なこと。どうやってかわしていくのか、どうやって勝負していくのか、そこをバッテリーとして見極めるのが大事。集中力を切らさずに投げ切ったのは今年の成長だと思います」と称えた。

 1点差の7回で甲斐野を起用したことについては「厳しい場面になりましたが、8回よりは少しは楽かなと思って。(ベンチで)『ナイスピッチング』と声をかけたら『今日は腕が振れました』と言っていたので、自分のタイミングを取り戻したかなと思います」とした。

 また打線は1点を先制された直後に今宮、デスパイネの連続本塁打で逆転に成功。4回には内川の犠飛で中押し、1点差の8回には松田宣の一発で点差を広げた。

「あれ(初回の連続弾)がすごく良かったなと思います。チームの士気が上がりましたし、『今日は行くぞ』とチーム全体が盛り上がりました」と工藤監督。タカガールデー初日は3万950人の女性ファンがスタンドをピンクに染めたが「たくさんの女性ファンに笑顔で球場を後にしてもらえたかな」と満足そうに語った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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