遠藤五輪相、江の島視察 「スピード感 持って整備」

 遠藤利明五輪相は16日、2020年東京五輪のセーリング競技が開催される江の島(藤沢市)を視察した。遠藤五輪相は視察後、記者団の取材に対し、18、19年のプレ大会開催などを念頭に「スピード感を持って整備や対応に当たりたい」と強調した。

 遠藤五輪相は黒岩祐治知事や鈴木恒夫藤沢市長、日本セーリング連盟の河野博文会長らとヨットハウス屋上に上り、湘南港の全景を見学。黒岩知事は、周辺の交通渋滞や今あるヨットの借り置き場の確保など諸課題を指摘しつつ「本当に時間がない。国と県で役割分担し、早く進めないといけない」と訴えた。

 遠藤五輪相は同日、横須賀市が誘致に名乗りを上げているナショナルトレーニングセンターの拡充施設候補地も視察、吉田雄人横須賀市長らから説明を受けた。遠藤氏は取材に対し「屋外施設の必要性は十分に感じており、地元の皆さんの熱い思いは受け止めていきたい」と述べたものの、拡充施設の整備時期については明言を避けた。

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