緊急時に活用 個人情報記載のレスキューカード

芦名町内会が作製し、住民に配布したレスキューカードやシール

 横須賀市の芦名町内会が住民の高齢化を踏まえ、緊急時や救急搬送の際に活用できる「レスキューカード」を作製した。11日に地元のコミュニティーセンターで行った防災訓練で住民に配布した。

 同町内会は約810世帯、約2200人。単身世帯も増えていることから、町内会の防災部が中心となって安否確認など支え合いの仕組みづくりを進めている。

 全世帯に配布されるカードには、氏名や年齢などのほか、既往歴やかかりつけ医、緊急連絡先などを記す欄を設けた。市消防局と連携し、救急隊などが駆け付けた際、隊員が必要な情報を素早く把握できるようにした。記入後は冷蔵庫などに張っておくよう促している。

 高橋正治会長(66)は「個人情報の扱いなど課題はあるが、高齢化で住民が孤立しがちな中、町内会が共助の中心にならなければ。住民の安全や命を守る手段の一つとしてカードを活用していきたい」と話した。

 訓練には約80人が参加。消火器や自動体外式除細動器(AED)の使い方などを学んだ。

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