平戸・志々伎の味覚 酒や魚に舌鼓

酒蔵開きで試飲を楽しむ来場者=平戸市、福田酒造

 平戸市南部の志々伎(しじき)町を盛り上げようと、志々伎漁協(後藤正喜組合長)の「おさかな祭り」と福田酒造(福田詮社長)の酒蔵開きが11日あり、市内外から訪れた多くの来場者でにぎわった。
 両イベントは、志々伎地区の活性化を目的に毎年同時に開催している。おさかな祭りでは、近海で取れたタイやウチワエビ、アジなどを格安で販売。重さ約30キロのマグロの解体ショーや、地元のよさこいチームの演舞もあり、多くの見物客が拍手を送っていた。小学3年までを対象にした魚のつかみ取り大会もあり、水槽の中で泳ぐタイやブリなどを子どもたちが元気に追い掛けた。
 酒蔵開きでは、フルーティーな飲み口が特徴の「長崎美人」の蔵開き限定酒や、甘口でまろやかな味わいの「福田うすにごり」の試飲に多くの愛飲家が詰め掛け、買い求める姿が見られた。敷地内にある酒の資料館「福鶴じゃがたらお春博物館」を無料開放し、酒蔵見学などもあった。福田社長(67)は「平戸南部の地域おこしの核となれるよう今後も頑張りたい」と話した。

並べられた鮮魚を品定めする買い物客ら=平戸市、志々伎漁協

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