アイダ設計、外構に強い分譲めざしつつ事業構成変える

アイダ設計の太陽光発電システムパネル搭載分譲住宅(習志野市東習志野)

 アイダ設計(さいたま市)は、全体的に安定経営をめざし、事業構成を大きく変えている。現在、年間全受注棟数2770棟の5割を占める分譲住宅の比率を35%に下げ、不動産取得にかかる固定費のリスク分散をしつつ、ZEH仕様や外構に強い分譲住宅事業の強化を進める。現在、注文住宅を含めた同社の全売上高は519億円。

 分譲住宅は、不動産調達の面で固定費がかかるため、買い手が早く成約することが事業のポイント。そのため品質と性能が高く、ユーザーの満足度の高い生涯コストの低い分譲住宅の商品開発を徹底している。長期的戦略としで経営の安定化を図るため、今後、微増をめざしつつ、事業構成の大改革を進めていく。

 短期的には分譲住宅事業をテコ入れするため、4月、分譲住宅販売店として埼玉県の本庄店と茨木県の牛久店をオープンするなど事業強化を進める。全国94事務所のうち43店舗が分譲住宅販売を中心とした事務所。アイダ設計の分譲住宅は、32坪で平均提供価格は2150万円。建物35年保証。耐震等級2相当。

 ZEH仕様の分譲住宅だと提供価格は100万円プラスの2250万円になるが、前年度は全分譲住宅棟数の5割以上がZEH仕様だった。

 「今後は外構にも力を入れ、ユーザーの満足度の高い分譲住宅を提供していきたい」と、アイダ設計山田喜巳営業本部部長は語る。

 

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