社殿改築100年祝う 逗子の亀岡八幡宮、みこし展示も

奉納後、初めて本殿に飾られたみこしを見学する来場者=亀岡八幡宮

 逗子の鎮守・亀岡八幡宮(同市逗子5丁目)の社殿改築100年を祝うイベントが11日、開かれた。氏子らでつくる実行委員会が主催し、境内は親子連れやお年寄りでにぎわった。

 節目を記念し、亀岡八幡宮のみこしが、1937年に奉納されてから初めて本殿に飾られた。普段は倉庫に保管されてなかなか目にすることができないため、来場者は盛んにシャッターを切っていた。

 境内では、1919年から昨年までの神社の歩みを伝える写真23枚も展示された。訪れた市民らは社殿落成式や関東大震災から復旧した鳥居の完成式、近くを練り歩いた昨夏の例大祭の様子などに興味深げに見入っていた。

 市内に住む金子千賀子さんは「50年近く逗子に暮らしているが、改築から100年と初めて知った。歴史を感じられる場所が身近にあるのは貴重」と笑顔で話した。氏子会副総代で実行委員長の奥野哲男さん(80)は「多くの人と節目をお祝いできてうれしい。これからも、市民に親しまれる神社になれば」と話した。

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