被爆体験継承へ講話や遺構巡り 青少年ピースボランティア学習会 高校生ら30人が参加

平和案内人(中央)の説明を受ける青少年ピースボランティアのメンバー=長崎市平野町、爆心地公園周辺

 被爆体験の継承などに取り組む「青少年ピースボランティア」の本年度2回目の学習会が12日、長崎県長崎市平野町の長崎原爆資料館であった。高校生や大学生ら約30人が参加し、被爆者の体験講話や被爆遺構を巡るフィールドワークを通じて平和の尊さを学んだ。

 長崎市が2002年度から15~29歳の青少年を対象にメンバーを募集。本年度から運営を公益財団法人「長崎平和推進協会」(横瀬昭幸理事長)に委託し、現在約200人が登録している。同ボランティアは8月に開催する「青少年ピースフォーラム」で、毎年進行やガイド役を務め、定期的に学習会を開いている。

 この日の学習会でメンバーは、被爆者4人の体験講話をメモを取りながら真剣な表情で聞き入った。その後は平和案内人の説明を受けながら爆心地公園や浦上天主堂などを回った。

 長崎日大高1年の嶌田大陸(しまだひろたか)さん(15)は、「とても勉強になった。この知識を今後の活動に生かしたい」と話した。

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