<ひとズーム>長崎県・県民生活部長 木山勝己さん(58)理論と現場感覚の両立を

木山勝己さん

 仕事で大切にしたいのは慎重さとスピード感。理論はもちろん必要だが、現場の感覚も重要。相反する要素を両立するにはどうするべきか、自問自答が続く。「難しくても両立を目指さなければ」と気を引き締めるまなざしは鋭い。

 長崎県佐世保市出身。1981年に入庁し、秘書課や地方課(現市町村課)など内部管理の職場が長かった。県民に接する機会が多い県民生活部に所属するのは初めて。

 男女共同参画、人権問題、交通や食品の安全など、業務内容は幅広いが、共通するのは暮らしの安心を支える点。県民向けの周知・啓発が多い部署でもあり、一つ一つの案件に丁寧に対応したい。

 新幹線建設や諫早湾干拓といった大型事業を抱えているわけではない。だが、暮らしやすい県の実現は長崎県の大きな課題、人口減少対策に必要不可欠だ。「すぐに結果がはっきりしなくても、少しずつ積み上げていきたい」と前を向く。

 身長186センチ。以前はバレーボールのコーチもしていたが、「けがしそうだから」といまはもっぱら観戦専門。

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