佐世保市宮地町の市立図書館は、障害の有無や国籍などにかかわらず読むことができる「LLブック」のコーナーを新設した。貸し出しがあるなど好評。「読書を諦めていた人が本を取るきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
LLブックは、「易しくて分かりやすい本」という意味で、約50年前にスウェーデンで生まれた。文章をピクトグラム(絵文字)で表現したり絵や写真を多く使ったりしており、知的障害がある人や読み書きが困難な人が楽しめるように工夫している。
同館はバリアフリーのサービスの一環で6冊を購入。家族の1日を写真でコミカルに表現した本や動物園の飼育員の仕事を紹介する本などがある。
2階の一般室に設置。今後も蔵書を増やす予定という。田中裕子司書は「図書館を使ったり、本の面白さを共有したりする楽しみを見つけてほしい」としている。
本もバリアフリー 「LLブック」コーナー新設 佐世保市立図書館
- Published
- 2019/05/17 10:10 (JST)
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