トレンディ・ツーリズモの「インディオツアー」にオーリャ子も取材で同行し、インジオ部族の一つ「クイクロ族」の伝統舞踊を見る機会があった。歓迎を表す舞踊や、亡くなった仲間の一周忌に行う儀式「クアルッピ」を披露していた。
クアルッピは通常2日間行われるという。死者を模した木材に装飾品を付け、舞踊やウカウカなどの儀式を行う。2日目の最後には木材を川に流す。そうすることで、亡くなった仲間への悲しみと決別し、前を向くのだという。
死者を弔う儀式ではあるが、彼らはリズムを揃えてステップを踏み楽器を鳴らし、短く声をあげ賑やかに踊っていた。
日本の法要は声を出すのも憚られるような厳粛な雰囲気だが、それとは全く異なる様子に驚いた。悲しい感じはなく、賑やかに踊っていた。死者を弔うという目的は同じだが、クアルッピは賑やかに踊ることで死者を安心させ、自分達も気持ちを新たにできるだと思うと、不適切な表現かもしれないが「素敵だ」と感じた。(大)
インジオの弔いの儀式
- Published
- 2019/05/18 05:56 (JST)
- Updated
- 2020/04/05 13:59 (JST)
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