Jリーグでも導入を求む!?ゴールラインテクノロジーとは!?

サッカーとテクノロジーは切り離せなくなってきている。代表的なのはVARやゴールラインテクノロジーだ。ITの力で誤審がなくなるという点については賛成の人も多いだろうが、そう単純な話ではない。

J1第12節浦和レッズ対湘南ベルマーレの試合で起きたゴールの見逃しは、令和の時代を迎えた日本だけでなく、世界中から世紀の大誤審として騒がれている。確かに誰が見ても湘南ベルマーレのゴールだ。今回の件は、ゴールラインテクノロジーが導入されていれば絶対に防げた事象ではなかろうかと考えてしまう。

ゴールラインテクノロジーとは?

ゴールラインテクノロジー(以下、GLT)は、センサーやカメラを使ってゴールラインを完全に割ったかどうかの判定を支援するシステムの事。ボールがネットに当たらずにゴールの外に出た場合、ゴールラインを完全に越えていたかどうかの判定は、主審の角度からはもちろん、副審の目だけでは困難な場合がある。

GLTは海外の試合では見る事が多くなってきており、W杯でも昨年のロシア大会で導入され話題になった。日本対コロンビアの試合で、日本のゴールキーパー川島永嗣が防いだように見えたシュートが、GLTによれば明らかなゴールである事がわかるというシーンは記憶に新しい。

VARとは?

GLTと同様にテクノロジーを活用した判定支援システムが、VAR(Video Assistant Referee)だ。ハンドやオフサイド、ゴールなどのシーンで際どい判定があった際、試合を止めてビデオで該当シーンを見返して、その判定を支援する仕組みとなっている。欧州の大会や国際大会では導入されており、これまでもVARにより判定が覆るシーンが何度も起きている。

日本代表もアジアカップで、VARによりハンドの反則を取られてPKを献上した。また、今シーズンのJリーグで試験的に導入される事が予定されている。

VARには慎重論!?ゴールラインテクノロジーはすぐに導入するべき!?

サッカーだけでなくスポーツにおけるテクノロジーは、試合の行方を決定付けるほどの威力を持っていると言える。人間の目ではわからなかったプレーや反則を、絶対に見逃さないからだ。判定も含めてサッカーだという意見など、VARの導入には慎重論も多い。ゴールやオフサイドのジャッジに対しては、白か黒かの判定材料となるので効果的かもしれないが、ハンドや接触プレーの反則は、審判が全体の流れを見て判定している部分もあるので、客観的に見返す事ができるVARは判定に大きな影響を及ぼすと考えられる。(ハンドに関しては今後、意図してもしなくても手に当たったら反則となるよう規定が変わる)

ただGLTに関しては、ゴールラインを割ったか割らないかの判定を正確に行うシステムなので、その判定に後から異論は出ないはずだ。公正なジャッジのためには、Jリーグでもすぐに導入すべきではないだろうか?今回のような大誤審が起こらぬよう、早急な議論に期待したい。

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