手作りバラ園 色とりどり500種 諫早・大室さん 耕作放棄地を活用

来園者にバラの解説をする大室さん(右から2人目)=長崎県諫早市大場町

 五家原岳中腹にある長崎県諫早市大場町の大室勝也さん(72)の手作りバラ園で、約500種1000株の色とりどりの花が見ごろを迎え、甘い香りを漂わせている。今週半ばまで楽しめそう。

 大室さんは約20年前から、自宅前の耕作放棄地を借りて趣味のバラ園を始めた。「遠くから訪れる人も多く、喜んでもらえるのが励みになった」といい、少しずつ規模を拡大。靴が汚れないよう足元にシートを敷き、休憩所などの整備を進め、現在は約1650平方メートルを無料開放している。

 上皇后美智子さまの名を冠した、鮮やかなオレンジ色の「プリンセス・ミチコ」やクリーム地に薄いピンクの「ルイの涙」などに、来園者は顔を近づけて観察し、カメラを向けていた。

 高知県南国市から訪れた主婦の尾崎光恵さんは「細かいところまで手が行き届き、手作りと知って驚いた。珍しいバラも見られて、来て良かった」と話した。

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