ホークス鹿児島で“9連勝” 工藤監督「今日しか来れないファンもおられる」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

キューバ砲が4度目の揃い踏み

■ソフトバンク 4-2 日本ハム(19日・鹿児島)

 ソフトバンクは19日、鹿児島で「WE=KYUSHUデー」として行われた対日本ハムを4-2で勝利。5回雨天コールドとなったが一発攻勢でチームは3連勝を飾るとともに、福岡ダイエー時代から続く鹿児島での連勝を「9」に伸ばした。

 ソフトバンクは初回のグラシアルの2ランで先制すると、3回には川島のソロで3点目。直後の4回にミランダがぬかるむマウンドに苦しみ、連続四球などで2失点するが、その裏、デスパイネが初回のグラシアルとほぼ同じ場所に11号ソロを打ち込んで再び2点差とした。試合はグラウンド整備による中断を繰り返しながらどうにか5回を終えたが、降り続く雨でグラウンドコンディションはどんどん悪化するばかり。結局、中断を経て雨天コールドが宣告された。

 試合後、工藤監督は「こういう天気なので先にしっかり点が取れて良かったです」と安堵。先制につながるヒットと貴重な追加点となる本塁打の川島について「こういうところでいい働きをしてくれます」と評価し、4度目の共演となったグラシアルとデスパイネについては「ホームランの魅力、威力を見せてくれました」と称えた。

 スタメンを外れた今宮については「左脚に張りが出ているということでした。本人は出たいと言っていましたが、『やめておこう』と僕が止めました」と大事を取っての欠場であることを語った。

 雨の熊本と鹿児島で2連勝としたが「選手たちが集中力を切らさずにやってくれたから勝つことができたと思います」と語り、雨天コールドで鹿児島での9連勝が決まったことに関して「熊本もそうですが、今日しか来れないファンもおられるし、こういう天気で来ていただいたので、選手たちは最後までやるつもりでいました。いいところ、勝つところを見せることができて良かったです」と、ファンに感謝していた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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