内臓が旨いんだよな〜
突然ですが、みなさんは釣った魚の内臓ってどうしていますか? 見た目がグロテスクなので捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、魚によってはとても美味しい内臓を持っている魚種も存在するのです。
そして、どの魚にも共通して言えるのが、「内臓は鮮度が大切」だということ。要するに、美味しい内臓を食べられるのは“釣り人の特権”なのです!
そこで今回は、メジャーな魚種から少しマイナーな魚種まで、内臓が美味しい魚をご紹介します。
カワハギ
もはや、“キングオブ・内臓の美味い魚”と言っても過言ではないカワハギは、肝が絶品です。
冬には腹いっぱいに大きくなる肝は、醤油に溶いて肝醤油にしたり、湯引きしてポン酢と和えるなど食べ方は様々。身よりも肝目的で釣りに行く人も少なくありません。
マダイ
すこし意外かもしれませんが、マダイも内臓が美味しい魚。真子(まこ)と呼ばれる卵巣が絶品で、食べ方は煮付けがおすすめです。
煮付ける前に隠し包丁を入れると、パッと花が咲いたように美しく仕上がります。春のノッコミ期のマダイを釣ったらぜひ食べてみましょう。
ヒラメ
ヒラメはカワハギと同じく、肝が美味しい魚です。肝醤油にしたり、あん肝のように蒸して食べたりするのがおすすめ。
ヒラメは大型魚なので、1度に取れる肝の量が多いことも魅力です。肝が大きくなって身質も良くなるため、寒ビラメは最高!
スルメイカ
イカの内臓はダークホース的な存在かもしれませんが、スルメイカは肝が美味しいのです。塩辛に混ぜるとコクが出て、日本酒が止まらなくなります。
また、酒と醤油と和えた肝を身に絡めて焼く、肝醤油焼きも絶品。酒好きにはたまらない釣りターゲットです。
グレ
グレは白子(精巣)が美味しい魚です。さっと茹でた白子にポン酢と紅葉おろしを加え、ネギをトッピングしたポン酢和えが定番の食べ方。
また、ホイル焼きや天ぷらなんかも美味です。2月ごろから白子を持ち始める地域が多いので、少々気難しい寒グレと知恵比べをしてみる価値はありますよ。
まさに釣り人の特権!
内臓を食べるには鮮度が重要なので、なかなか買った魚では楽しむことができません。また、料理屋さんで食べようと思ったら「こんなに!?」と思うほど高価なことも。
そんな味わいを気軽に楽しめるのは、やはり釣り人の特権でしょう。ぜひ、舌鼓を打たれてみてはいかがでしょうか。