ブレーブスがマリナーズから救援右腕・スウォーザックを獲得

日本時間5月21日、ブレーブスとマリナーズの間でトレードが成立し、ブレーブスは救援右腕のアンソニー・スウォーザックと金銭、マリナーズは救援右腕のアローディス・ビスカイーノと救援左腕のジェシー・ビドルを獲得した。ビスカイーノは4月中旬に右肩の手術を受けて今季絶望となっており、実質的にはスウォーザックとビドルのトレード。金銭とビスカイーノを加えることで年俸の差額を調整した形となった。

ブレーブスは3年連続で2ケタのセーブを挙げていたビスカイーノを欠いたことで、ブルペンの補強を必要としていた。スウォーザックはメジャー10年目、33歳のベテラン右腕で通算331登板(うち先発32試合)の実績がある。マリナーズに加入した今季は一時クローザーを任されながらも、15試合で2勝2敗3セーブ、防御率5.27と不安定なパフォーマンス。しかし、ホワイトソックスとブリュワーズでプレイした2017年には70試合に登板して6勝4敗2セーブ、27ホールド、防御率2.33という好成績を残しており、当時の輝きを取り戻すことができれば、ブレーブスにとって大きな戦力となる。

一方、マリナーズが獲得したビドルは、27歳の左腕である。メジャーデビューを果たした昨季、ブレーブスで60試合に登板して6勝1敗1セーブ、12ホールド、防御率3.11とまずまずの成績を残したものの、今季は15試合で0勝1敗、防御率5.40と不調。日本時間5月16日にDFAとなっていた。まだ27歳であることを考えると、復調や今後のさらなる成長も十分に期待でき、信頼のおける救援左腕を欠くマリナーズにとって貴重な戦力となるかもしれない。

なお、スウォーザックとビスカイーノはともに今季終了後にフリーエージェントとなる。よって、ビスカイーノはマリナーズの一員として一度もプレイすることなくチームを去ることがほぼ確実となっている。

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