「令和おじさん」発言で謝罪 黒岩知事「深く反省」

 自民党神奈川県連の参院選決起大会で「令和おじさん」などと発言した黒岩祐治知事に同県連が反発していることを巡り、知事は21日、「発言が波紋を呼んだことを深く反省している。誠意を持って謝罪したい」と述べた。定例会見で記者団の質問に答えた。

 関係者によると知事は同日朝、菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)に「不愉快な思いをさせて申し訳ない」などと電話で謝罪したという。

 会見で知事は「私が話した内容で不快感を持たれた方がいる事実を謙虚に受け止め、おわびしたい」と説明。発言の意図は「近づいている選挙で頑張ってもらいたいという思いを込めた。神奈川で3人の総理候補が出ていることにうれしい思いを伝えたかった」とし、謝罪相手に関しては抗議文を受け取った上で判断する考えを示した。

 知事は18日の決起大会で、次期首相候補や衆参同日選を念頭に「令和おじさんと言われ急浮上した」「(衆院選の決起大会も)なくていいか、令和おじさんに聞いた方がいい」などと発言。県連は「すべての党員が不快感を示した」と批判し、近く文書で抗議する意向を示している。

© 株式会社神奈川新聞社