春の交通安全運動 長崎県内12年ぶり死者なし 運転者の意識向上か

長崎県警

 長崎県警は21日、春の全国交通安全運動(11~20日)の結果を発表した。期間中の事故件数は39件で昨年同期と比べ13件減少し、12年ぶりに死者がいなかった。

 県警交通企画課は8日に大津市で発生した保育園児死傷事故などを念頭に「全国の事故を受けて交通安全の機運が高まり、運転者の意識が向上したのではないか」と分析している。

 負傷者は昨年同期比16人減の49人。事故件数のうち高齢者の事故は14件、子どもの事故は0件だった。

 交通違反に伴う摘発件数は同439増の3128件。内訳は速度違反が695件(同200件増)、一時不停止が654件(同26件増)、信号無視が213件(同28件増)など。県警が取り締まりを強化した、信号のない横断歩道で車両が歩行者の通行を妨げるなどの「歩行者妨害」は63件で、同52件増だった。県警は今後、横断歩道での歩行者保護などを強化する方針。

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