バラの新種を横浜市に寄贈 姉妹都市の仏・リヨン市長

バラ苗の寄贈にあたり、目録を手にするコロン市長(左)と林市長=横浜市役所

 横浜市と姉妹都市提携するフランス・リヨン市のジェラール・コロン市長が22日、横浜市役所を訪れ、新種のバラの苗を林文子市長に寄贈した。4月に提携60周年を迎えたのを記念したもので、横浜市は港の見える丘公園(中区)に植栽する。

 バラの街として知られるリヨン市から贈られたのは、同市でバラの育種や販売を手掛けるメイアン・インターナショナル社の苗。純白のバラは「コケット ロマンティカ」と名付けられている。

 横浜市役所訪問を前に、「ばらフェスタ」が開かれている山下公園(同)に足を運んだというコロン市長は「バラに関連するフェスティバルの提携を、横浜市と模索したい」などと語った。林市長はシルク産業や文化芸術など従来の分野に加え、食文化での連携にも意欲を見せた。

 欧州のシルクロードの最終地点であるリヨン市は、古くから絹織物産業が盛んな地。19世紀にカイコの病気が欧州でまん延し、絹の入手が難しくなった際、横浜港から輸出された生糸が危機を救ったとされる。こうした縁から、両市は1959年、姉妹都市提携を結んだ。

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