選手が育てた苗、復興を支援 J1川崎サポーターが田植え

作業に汗を流すフロンターレのサポーターら =岩手県陸前高田市(川崎フロンターレ提供)

 東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市を支援しようと、サッカーJ1の川崎フロンターレは18、19の両日、同市内で田植えツアーを開催した。サポーターら約30人が参加。市内を視察したほか、チームマスコット「ふろん太」にあやかって名付けた水田「ふろん田」で、どろんこPK対決などを楽しんだ。

 フロンターレと同市が2015年9月に友好協定を締結した縁で行われた取り組み。同市の基幹産業の農業は、高齢化などで担い手が不足し、耕作放棄地も増加傾向にあるという。復興を後押しするためにも、農業の魅力をフロンターレの発信力によってPRしていくことを狙った。

 用意された苗は、選手が4月下旬から川崎市内にあるクラブハウスのテラスで育てた。参加者は機械に頼らず横一列に並んで手を使って作業に当たり、1時間ほどで約千平方メートルの水田に苗を植えた。

 フロンターレは「日常生活では味わうことのできない大地とふれあう大切さを感じ、農業を身近に感じてもらえれば」と話した。

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