ついに23日に開幕を迎えるU-20ワールドカップ。若い選手たちにとっての登竜門的な大会であり、これをきっかけに飛躍した者も数多い。
そして今回はU-20ワールドカップで得点王に輝き、その後世界的なスターに成長していった選手たちを5名ピックアップしてご紹介しよう。
アレクサンドル・ラカゼット(フランス/2011年)
コロンビアで行われた2011年大会で5ゴールを決め、得点王になったアレクサンドル・ラカゼット。グリーズマン、バカンビュ、カクタ、タフェルなど前線のタレントが豊富なチームで、なんとラカゼットは3位決定戦しかスタメン出場していない。
しかしその7試合で5得点を決め、エンヒキ(ブラジル)、アルバロ・バスケス(スペイン)と並んでトップスコアラーとなった。現在はアーセナルに所属。
セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン/2007年)
日本がフェアプレー賞を獲得したカナダでの2007年大会。得点王となったのは優勝したアルゼンチン代表のエース、セルヒオ・アグエロだった。
ディ・マリアやサラテ、パプ・ゴメス、バネガなど後のスターが顔を揃えたチームを圧倒的な得点力で支え、6ゴールで単独得点王となった。現在はもちろんマンチェスター・シティでプレー、30代になっても衰えを感じさせずに活躍を続ける。
リオネル・メッシ(アルゼンチン/2005年)
アグエロの親友であるメッシもU-20ワールドカップの得点王を経験している一人だ。グループステージではわずか1得点と苦しみ、チームもアメリカ代表の後塵を拝した。
しかし決勝トーナメントに入るとコロンビア戦、スペイン戦、ブラジル戦で連続ゴール。ファイナルのナイジェリア戦でもペナルティキック2本を難なく叩き込み、優勝の立役者となった。
ハビエル・サビオラ(アルゼンチン/2001年)
「コネホ」の愛称で知られた愛らしきストライカーもU-20ワールドカップ(当時はワールドユース)で一気に知名度を高めた選手の一人だ。しかもこの年、サビオラが決めたのは11ゴールというとんでもない数である。
グループステージのエジプト戦、そして準々決勝のフランス戦でハットトリック。ジャマイカ戦、パラグアイ戦で2ゴール。圧倒的な得点力でジブリル・シセ、アドリアーノ(6ゴール)の追随を許さなかった。この活躍で彼はバルセロナに移籍していった。
なお、現在はオルディーノというアンドラのクラブで指導者をしながら、同国のフットサルクラブEncampで活躍中。今季は60ゴールで得点王になっている。
ラモン・ディアス(アルゼンチン/1979年)
1979年に日本で行われたワールドユース選手権で得点王になったのは、後にJリーグの横浜マリノスでプレーすることになるラモン・ディアスだった。ディエゴ・マラドーナ擁するアルゼンチンはグループステージから決勝まで6試合を全勝。18ゴール2失点と圧倒的な実力を見せつけた。
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ラモン・ディアスはインドネシア戦、そしてベスト8のアルジェリア戦でハットトリックを決めるなどして、8ゴールで得点王に輝いている。