コパ・アメリカに臨む日本代表メンバーの23名が本日の午後、いよいよ発表される。
この大会の陣容に関しては長く不透明な状態にあったが、最近は東京五輪世代で臨むことがほぼ既定路線とされており、そこに何人かのA代表が入るのではないかと伝えられる。
大会中もJリーグは中断されないため五輪世代以外から呼ばれるとすれば海外からだろうか。しかし今回は、それでも呼んでほしい代表未経験のアラサー3名を選んでみた。
伊藤 翔(鹿島アントラーズ)
1988年7月24日生まれ(30歳)
鈴木優磨が離脱した鹿島を引っ張っているのが30歳になった“和製アンリ”、伊藤翔だ。
先日山東魯能から3分間で衝撃の2ゴールを記録し、鹿島をACLの決勝トーナメントへと導いた主役は、今季、リーグ戦とACLで合わせて既に9ゴール。自身のキャリアで最高のシーズンを迎えつつある。
選手としての彼はゴール以外の貢献度も高い万能型で、ポストプレーも上手く、A代表で課題となっている“大迫依存”の脱却にも寄与できる存在だ。
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ただこの1か月は膝が曲がらないほど足を痛めていたということで、コンディション的に招集は難しいかも…。
柏 好文(サンフレッチェ広島)
1987年7月28日生まれ(31歳)
今まさに脂が乗り切っている彼は、現在のJリーグで「最もドリブルが上手い」選手かもしれない。
踊るようなステップで対面する相手を翻弄し、縦へ内へ、自在に切り裂くドリブルは絶品の一言。クロスとシュートも精度が高く、ゴールとアシストの双方で高い貢献度を誇る。
また、森保監督のもとでプレーした経験もあり、3バックと4バック、さらに両サイドでプレーが可能な点も短期決戦では大きい。
これまで代表経験がないのが不思議なくらいだが、広島はGK大迫敬介、松本泰志らの招集も見込まれるだけにこれ以上の離脱は厳しいか…。
藤本 憲明(大分トリニータ)
1989年8月19日(29歳)
Jリーグにおける“アラサーの星”といえば、何と言ってもこの男だろう。
たった4年前までアマチュアだった29歳は、2015年のプロ入り以来、J3で連続得点王、J2でも二桁ゴールを達成し、今季もJ1開幕の鹿島戦で2ゴールしたのを皮切りに現在7ゴールで得点ランク首位タイに立っている。
先月、大分の試合を視察した森保監督も「日本代表の経験がない選手、苦労して結果を出した選手にはチャンスを与えたい」とコメント。
全く未知数ではあるが、大分は森保監督が率いた広島とシステム、戦術面で類似点があり、もし呼ばれればフィットは可能…なはずだ。