県内労災死傷60代最多 高齢化でリスク増

 県内で2018年に起きた労働災害死傷者の年代別で、60代が25%(336人)と最多となり、これまでトップだった50代を初めて上回ったことが、宮崎労働局のまとめで分かった。原因別では段差でつまずくなどの「転倒」が最も多く、60歳以上の労働者が増える中で、運動機能の低下による転倒のリスクは高まるとみられる。政府は希望者が70歳まで働き続けられるよう法整備を進める方針で、同局は「職場環境の改善や転倒防止対策がますます重要になる」と呼び掛ける。

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