危険な暑さ 上空の暖気がどうして地上に?

きょうから月曜日にかけて、北海道を含めて全国的に記録的な暑さが予想されていて、内陸では35℃を超える所もありそうです。湿度が低いので真夏のような蒸し暑さではないですが、暑さにまだ身体が慣れていないので、熱中症にはくれぐれもご注意下さい。

今回の暑さの原因は、上空にかなり暖かい空気が流れ込むためです。どうして上空が暖かいと地上の気温が上がるのでしょうか。
通常、日差しで地上付近が暖められると、上昇気流が起きて上空の冷たい空気と混ざり合って気温の上昇がある程度抑えられます。熱が上空へ逃げていくイメージですね。ところが、今回のように上空が暖かいと、上昇気流が起こらず空気が混ざらないので、熱の逃げ場がなく地上の気温がどんどん上がってしまうのです。夏至が近い今の時期は、太陽が高く日差しが強いので、より気温が上がりやすい状態です。
とにかく危険な暑さですので、我慢せずに冷房をつけるなど、対策をお願いします。

気象予報士・渡辺 正太郎

画像について:25日午前9時の予想天気図。

© 株式会社ウェザーマップ