6月1日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝が終わると、世界各地で代表戦が行われる。
ワールドカップ王者フランス代表も最新メンバーを発表したが、招集外にされた実力者たちもチラホラ。
ここでは、『France Football』による「ディディエ・デシャン監督のブラックリストに入っている選手たち」を見てみよう。
アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)
彼が招集外になり続けているのを正当化するため、スポーツ面以外の理由に言及する者も多い。
ただ、大きな理由は競争だとされている。ラカゼットの代表入りは、フランスの豊富な攻撃陣と、代表では活躍する“粘り強い”オリヴィエ・ジルーによって阻まれてきた。
今季のラカゼットは全コンペティションで19ゴール13アシストを記録。見過ごせないはずのシーズンを送った。
ピエール・オーバメヤングとのデュオは強烈だっただけに、もうひとりのロケットであるキリアン・エムバペと組ませるというアイデアをデシャンに与えたはず。だが、何にもならなかった。
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ジルーが代表で得点を決め続ける限り、ラカゼットは待つことになるだろう。クラブレベルではジルーをはるかに上回るスタッツを記録しているにもかかわらず。
エメリク・ラポルト(マンチェスター・シティ)
2018年末に「自分は個人的な理由で呼ばれないんだと思う」と吐露したラポルト。
サミュエル・ウンティティとプレスネル・キンペンベが代表入りの壁になっていたが、後者の怪我で2年ぶりに代表招集のチャンスが訪れたかに思われた。
だが、デシャンは、バルサDFクレマン・ラングレの初招集を選択。
スポーツ面だけ見れば、今季ペップが最も起用した選手のひとりであるラポルトが招集に値するのは間違いない。
シティでの熟練と一貫性は印象的で、国内3冠にも大きな貢献を果たした。この問題は単なるスポーツ的要素を超えている。
アドリアン・ラビオ(PSG)
彼は自沈した、そしてピッチからも消えた。昨夏のワールドカップでもデシャンから除外されたラビオ。
「監督の選択はいかなるスポーツ的論理にも呼応していない」と不満をぶつけた。その爆発によって、フランスサッカー連盟会長と面談することになったものの、それはいまだに行われていない。代理人でもある母ヴェロニクは参加を希望しているが。
さらに、契約延長拒否によって、今度はPSGからも干されることに。クラブと代表から除外された彼の不在は疑う余地がないように思える。
ステファヌ・ルフィエ(サンテティエンヌ)
最後に代表に呼ばれたのは2015年。いまだに素晴らしいレギュラーであるにもかかわらず、4年もお呼びがかかっていない。
代表でのターニングポイントになったのは、第3GKの役割についてのデシャンとの論争だろう。
ただ、本人は2017年に「自分はノーとは言っていない。理由は分かっている。もし監督による何らかの決断がなければ、自分は代表に入っているだろう」と述べている。
タオルが燃えて、年月が経過する間に、(ルフィエを?)忘れさせる新時代のGKたちがチャンスを手にした。
カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)
彼の経歴を今さら振り返る必要があるか?ないだろう。いや、スポーツ面を強調することだけはしよう。
並外れたゴールセンス、完璧なフィジカルコンディション、攻撃陣に欠かせぬ牽引役として、KB9はCR7の退団を忘れさせた。
今季30ゴールを決めて、レアル史上6番目の得点記録保持者に。また、国外でプレーする今季の「最優秀フランス人選手」にも選出された。
彼の不在はピッチ上とは何ら関係ないものであるのは確かだ。