中古市は宝の山!
いいモノがお手頃な価格で買える「中古」って素敵ですよね。筆者にとって、中古釣具店は天国です。
リールに関してもそれは同じで、中古は非常に魅力にあふれた市場です。時には、「憧れのリールがこんな値段で!?」なんてことも。
そこで今回は、中古で狙い目のリールと、リールごとのチェックポイントを解説します!
お馴染みのリールマニアがセレクト
佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。
15ツインパワー
魅力
1台目は現行モデルの15ツインパワー。言わずと知れた耐久性と回転性能の高さが魅力です。
現行モデルですが中古市場では手頃な価格で出回っており、耐久性が高いのでハズレ個体が少ないのも嬉しいポイント。
モデルチェンジが近いと思われますが、コアプロテクトやHAGANEボディといった近年の技術も搭載されています。
購入時のチェックポイント
ラインローラーの不調が多い機種なので、手に取ってラインローラーを爪で回してみるのがおすすめです。
ラインローラーの交換は2000円ほどでできるので、他の部分の調子が良いならば、あえてラインローラーだけ不調の個体を買うのもアリだと思います。
相場
2500HGSの場合、20,000~25,000円程度。(定価41,000円)
10ステラ
魅力
歴代のステラの中でも、傑作と名高い10ステラ。憧れのステラも二世代前になると、だいぶ現実味のある値段に落ち着いてきます。(とはいえ、他の機種より圧倒的に値下がりが遅い)
パーツの在庫は少なくなりつつありますが、10ステラのスペックならば十分「買い」でしょう。
9年経った今でも、状態の良い個体はステラの名に恥じない素晴らしい巻き心地を保っています。
購入時のチェックポイント
不適切な注油をされているケースが多々あり、そのような個体は特有のガラガラとした巻き心地が顕著に表れています。
この場合はオーバーホールが必要になり、下手すると超高額になるので要注意。巻き心地に問題がなければ、良個体と判断して問題ないでしょう。
相場
2500Sの場合、35,000~40,000円程度。(定価75,000円)
05イグジスト
魅力
ダイワのスピニングリール史上に残る名機と謳われる、05イグジスト。14年も前のリールですが、今だにこのイグジストにこだわるアングラーもいるほどです。
なんといっても、巻きの軽さからくる感度の高さは同価格の現行リールでは決して手に入りません。
エリアトラウトで需要の多い2004はとくに人気が高く、10年以上たっても定価以上の価格で取引されることもあります。
購入時のチェックポイント
なにせ14年も前のリールなので、不具合が生じてもパーツの在庫がありません。ベール下がりやラインローラーの固着、ハンドルの逆転などには要注意。
長く維持するにはパーツ取り用の個体を持っておくなど、クラシックカーに乗るような準備が必要です。
相場
2004の場合、35,000~50,000円程度。(定価67,500円)
2506の場合、20,000~25,000円程度。(定価68,500円)
中古リールは一期一会!
中古リールには、1台として同じ状態のリールがありません。前オーナーの使い方によって、同機種でもコンディションは大きく異なります
新品に比べると目利きは少し難しいですが、こまめに中古釣具店へ足を運んでリールに触れていれば、おのずと買うべきリールが見えてくるはずです。
新しいリールとは異なった魅力も多いので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?