“土の日”にトマトもぎ取り 海老名で親子が収穫体験

温室で育ったトマトをもぎ取る子ども=海老名市大谷

 海老名市内の農家らでつくる市青空市出店者会は26日、同市大谷地区の温室でトマトのもぎ取りイベントを開いた。開始時間前から参加希望者による列が伸びる盛況ぶりで、もぎ取ったトマトは割安で販売された。季節外れの暑さの中、子どもらも玉の汗を浮かべながら収穫を楽しんでいた。

 同会が「土の日」と題して毎年続ける恒例行事。土との触れ合いを通じ収穫の喜びを味わったり、海老名の野菜を身近に感じたりしてほしいとの思いが込められている。

 家族で参加した小学3年の今泉幸助君(8)=同市=は「赤くておいしそうなトマトを探して回った。たくさん取ることができて楽しかった」と、袋いっぱいのトマトを手に誇らしげ。娘(6)らと訪れた会社員の岡田由希さん(37)=同=は「マンション住まいなので、土から育ったトマトの様子を子どもに見せられてよかった」と話していた。

 会場としてトマトの温室を提供した農家、神森義一さん(59)は「消費者の皆さんと関係を持てる貴重な機会で地産地消にもつながる。暑い中、多くの人に来てもらえてうれしかった」と語った。土の日は作物ごとに年1回実施しており、本年度は9月に下今泉地区でナシ、10月に大谷地区でサツマイモの収穫体験がそれぞれ計画されている。

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