開発の遅れを認めたルノーF1、フランスGPでパワーユニット&空力の大規模アップデートを投入へ

 ルノーは来月のフランスGPに向け、“かなりの規模の”空力アップデート導入を計画している。このアップデートにより、ようやくチームは開発プログラムの流れに乗ることになるだろう。

 2019年シーズンはここまで、ルノーはパフォーマンスの不振とエンジンの問題が続いている。チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは先週、完全にパワーユニットの問題と開発の遅れが原因であることを明らかにしていた。

 しかしながら、エンストンやビリー-シャティヨンのファクトリーにおける組織変更は、チームが設計と製造上の弱点を克服する助けとなった。その結果、当初数レース前に予定されていたチームのR.S.19へのアップデートを、フランスで実施できることになった。

「我々は遅れていると言ってもいいだろう」とアビテブールはモナコで認めた。

「主にタイミングの観点から、冬の間ずっと遅れをとっていた。多くの理由があって必死に取り組んできたが、目標を達成したり、空力を設計の現場、ひいては製造に効率的に落とし込むことができていない」

「製造現場には、数週間前にリリースされるはずだった多くの設計がいまだに残されている」

 ルノーは、フランスGPではパワーユニットとシャシーのポテンシャルの両面において、初めて最大限の力で走行できることになるだろう。

「我々はポール・リカールまでに、今シーズン序盤から悩まされてきたすべての問題や遅れを解決すると決めている」

「つまり、パワーユニットが最大もしくはそれ以上のパワーを持つようになり、それがポール・リカールで使用可能になるということだ」

「また、我々は空力面で多くの大幅なアップグレードを投入する」

「そして、パフォーマンスに関しても多くの計画がある。組織内での遅れがあったので予定通り行うことができなかったが、遅くともポール・リカールで実施することになるだろう」

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