車いすの人の気持ち知ろう 中五島高生が体験

車いすで傾斜を下る生徒=中五島高

 長崎県立中五島高(中山淳校長、79人)の1年生25人が27日、新上五島町宿ノ浦郷の同校で車いすと、アイマスクを着けた歩行に挑戦した。
 障害がある人や高齢者の気持ちを理解してもらうための取り組みで、同校が毎年開いている。町社会福祉協議会の職員が指導にあたった。
 車いすのグループは2人一組で乗る役と押す役に別れ、傾斜などを体験。押す役の生徒は「今から後ろ向きに進みます」「段差があります」などと声を掛けながら、慎重に車いすを動かした。
 谷山広樹さん(16)は「押す人がどう動くか完全には分からないため、乗る役のとき緊張した。体の不自由な人と会ったら積極的に声を掛け手伝いたい」と話した。

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