〔熱中症〕5月20日から5月26日の7日間で2053人搬送、搬送者数が今シーズン初めて2000人超す

総務省消防庁は28日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
5月20日から26日の7日間における全国の救急搬送者数は2053人で、前週(516人)に比べて1537人増加し、前年同期(574人)と比べて1479人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は4人で、前週(0人)に比べて4人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は28人で、前週(16人)に比べて12人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が898人で、全体の43.7%を占めています。
発生場所別では、住居が546人と最も多く、全体の26.6%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が185人と全国で最も多く、次いで愛知県が136人、埼玉県が127人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2019/5/20~5/26・速報値)
・救急搬送者数:2053人
※前週比1537人増、前年同期比1479人増

<日別>
・5/20(月):34人
・5/21(火):32人
・5/22(水):73人
・5/23(木):191人
・5/24(金):274人
・5/25(土):635人
・5/26(日):814人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :4人
・重症 :28人
・中等症:504人
・軽症 :1476人
・その他:41人

<年齢別>
・18歳未満:537人
・18~65歳:618人
・65歳以上:898人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):546人
・工事現場や工場などの仕事場:87人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):59人
・教育機関:357人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):171人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):344人
・道路:344人
・その他:145人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:185人
・愛知県:136人
・埼玉県:127人
・大阪府:106人
・千葉県:102人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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