三森すずこが松山・道後温泉の守り神、少彦名を熱演。アニメ「火の鳥"道後温泉編"」を初公開!

松山市の道後温泉本館は築125年を迎えて、 重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて営業しながらの保存修理工事を行っている。 その期間中にしかないコンテンツを次々に発信する道後REBORNプロジェクトでは、 手塚治虫のライフワークといえる「火の鳥」とコラボ。 手塚プロダクション自らオリジナルアニメーションを制作。 5月24日、 少彦名(スクナヒコナ)役を務める人気声優・三森すずこが登壇し、 道後温泉本館前にて完成披露発表会が行われた。 会場にはアルファロメオ・ステルヴィオに「火の鳥」ラッピングしたPRカーも登場し、 集まった人々を湧かせた。

重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて、 営業しながらの保存修理工事を行っている松山市の観光のシンボル、 道後温泉本館。 この期間中にしか見ることの出来ない様々なコンテンツやプログラムを発信する道後REBORNプロジェクトの一環でオリジナルアニメーション「火の鳥"道後温泉編"」が完成。 5月24日、 道後温泉本館前で行われた発表会にて初披露された。 日本最古の湯といわれる道後温泉では、 明治の改築から125年を迎えた道後温泉本館が、 手塚治虫のライフワークであり、 永遠の生命の象徴である「火の鳥」とコラボ。 従来の入口である道後温泉の看板がかかる本館西面には、 火の鳥の日除け幕と灯籠が置かれ、 明治の改築当時の入口である本館北面には火の鳥のオブジェが出現。 夜には世界遺産・京都二条城での「FLOWERS BY NAKED」等で知られるネイキッドによる、 風情ある本館の建物と最新のデジタルアートコンテンツがコラボした、 道後温泉本館プロジェクションマッピング「道後温泉×ネイキッド MESSAGE-火の鳥、 到来-」が毎日行われている。

(C)TEZUKAPRODUCTIONS

その道後REBORNプロジェクトの中心となるコンテンツとして、 道後温泉にまつわる様々な伝説を題材に、 手塚プロダクション自らオリジナルアニメーションを制作。 神話時代の伝説として、 大国主(オオクニヌシ)と少彦名(スクナヒコナ)が登場する「玉の石伝説」。 また、 飛鳥時代に同地に西暦596年に聖徳太子が来浴されたという、 「聖徳太子の来浴」の伝説に基づき、 見て楽しく、 歴史を学べ、 そして道後温泉に入りたくなる作品となっている。 少彦名役で声の出演をつとめた三森すずこは、 「道後温泉の佇まいに感動しました。 威厳があり、 温泉地に来たというより歴史の観光をしに来た感じです。 ご縁があって、 今、 私もここにいることにジーンとしました」と語った。 また、 温泉が大好きだという三森すずこだが、 道後温泉を訪れたのは今回が初めて。 楽天トラベルの「女ひとり旅に人気の温泉地ランキング」で5年連続1位となっている道後温泉について、 プライベートで訪れた際には、 旅館オリジナルの浴衣を着て、 外湯めぐりをしてゆったり過ごしたい」と笑顔を見せた。

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さらに、 手塚プロダクションの取締役である手塚るみ子氏からは、 発表会にあてて、 「火の鳥のアニメーションが創られるのも久しぶりのことでしたから、 楽しみにしておりました。 (略)そこにまつわる神話へ火の鳥が登場するなど、 手塚原作にはない現実とシンクロする世界観がユニークに感じます」とし、 また、 「今ここにいる自分自身が道後温泉の過去と未来をつなぐ物語の登場人物でもあるのだと、 想像を広げてもらえたら幸いです。 」とのコメントが寄せられ、 集まった人々がメッセージに聞き入る場面があった。

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この日、 アルファロメオ松山から、 松山市の新たなPRカーとして、 道後REBORNの「火の鳥」で美しくラッピングされた新型SUVのステルヴィオが無償貸与され、 鍵の受け渡しも行われた。 市では今後様々な催しでPRカーを使用し、 動くフォトスポットとして道後REBORNプロジェクトのPRにつなげていく。

さらに松山市では現在、 『小説「坊っちゃん」の舞台、 道後温泉本館を未来に遺したい!』と、 題して「道後温泉本館保存修理寄附」のクラウドファンディングを行っている。 6月には新たに、 火の鳥のバスタオルと手ぬぐいのセットが返礼品に加わることとなった。 詳しくは道後温泉公式サイトで確認して欲しい。

道後温泉本館の保存修理工事中のプレミアムなコンテンツを発信する道後REBORNプロジェクトでは、 今後も本館周辺の装飾や、 新たな映像等コンテンツの発信を続けていく。 この日発表されたオリジナルアニメーションの続編の制作も企画されているほか、 本館周辺の景観も、 工事の進捗と共に変貌を遂げていく予定だ。 今を去る事125年前の明治27年、 道後温泉本館や道後温泉のまちづくりで、 同地の今日の繁栄の素地を創った当時の伊佐庭如矢(いさにわゆきや)道後湯之町初代町長は、 「100年後までも他所で真似できないものを作ってこそ」と周囲を説得し本館の改築を成し遂げたという。 令和元年を迎えた道後温泉本館も、 100年後にもその伝統と文化を遺すため、 新たな賑わいを創り出し大切に次代に守り伝えられようとしている。

□オリジナルアニメーション「火の鳥"道後温泉編"」公開中 道後REBORN公式サイト

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